東京・半蔵門にある中堅文具メーカー「ペンルーボ」。

高級ボールペンの販売を担当する営業3課の中川晃一課長(47歳)は、昼下がりのオフィス内で、明らかに普段とは様子が違う部下の1人に声を掛けた。

「田中くん、どうした?」

田中(25歳)は営業3課で最も若手の社員で、課内のいわゆる“元気印”と呼ばれる存在だ。先日は大手文具店との商談を成立させ、課員全員から祝福され、さらにパワーアップして毎日を過ごしていた。

が、今日はそんな田中に元気がない。デスクで頭を抱えてうなだれているようだ。

「あ、課長すみません。なんだか今日は頭がボーっとしていて、午後の商談の資料を頭に入れておこうとパソコンを見ているんですが、どうしても頭に入らないんですよ」

中川課長が田中のパソコンに目をやると、商談用のパワポ資料が開かれている。詳しく話を聞いてみると、「この商談はなんとしても契約を取りたい」と意気込み、数日前から暇さえあればパソコンの画面とにらめっこしているという。

具合の悪そうな田中の状態を見かねた“アナログ派”の中川課長は、1つアドバイスをすることにした。

「田中くん、パソコンはとても便利なものだけどね、たまにはノートとペンを使ってデジタルから離れてみるといいよ」

そのアドバイスの論拠となる記事(※1)を示しながら、理由を説明していく。

「ある研究で“ノートに手書き”の人と“パソコンに入力”した人で、集中力や記憶力に違いが出るかという調査をしたものがあるんだ。公表されている結果によると“手書き”のほうが集中力が高く、理解度や記憶の度合いも高いそうだよ」

田中は中川課長が「アナログ大好き人間」であることを知っているため、少し疑いの気持ちをもちながら記事を読み進めたが、確かに信頼できる研究機関からのデータのようだ。

とはいえ、すんなりと「はい、そうします」と言えない理由が田中にはあった。

「でも、ノートに手書きするとデータとして残らないから嫌なんですよね。データに残したかったら結局はパソコンに入力し直さないといけないから……。だから、手書きに変えるのであれば、ノートではなく、データとして残るタブレットを検討してみます」

田中にとって「ノートはいつの間にかなくなってしまうもの」で、これまでに何度も「あのときに書いたアレどこにいったっけ?」と探した経験があったので、同じ手書きであればデータとして残すことができるタブレットのほうがいいと考えたのだ。

「うん、今は手書きができるタブレットも出てるみたいだね。確かにタブレットも便利なものだと思うけど、今の田中くんの“頭がボーっとして、記憶力が低下している状態”のときは、やっぱりノートにペンのほうがいいよ!」

中川課長の“アナログ推し”に田中は少し辟易したが、その理由を説明されると気持ちに少しずつ変化が生まれていった。

「ほら、この記事(※2)も読んでごらん。同じ“手書き”でノートとタブレットに記録した別の実験では、ノートのほうが書く行為自体に注意を奪われにくく、脳への負荷が軽いことがわかっているんだ。もちろんタブレットは優れたデバイスだと思うけど、今の田中くんにはアナログのノートとペンがベストだよ!」

田中は「なるほど、確かに」と心の中で思った。でも、やはり「記録に残らないこと」がネックになって、素直に「やってみます」とは言えない。

その心を見透かしたように、中川課長は話を続ける。

「それにデータに残らないことが心配だったら、僕が愛用しているBambooスマートパッドを使ってみるといいよ。これは紙にペンで手書きした内容をスマホのアプリにデータとして残すことができる、“アナログとデジタルの良いとこ取り”をしたデバイスだからね」

田中は中川課長がこれまでBambooスマートパッドを活用してきたケースを聞きながら、その使い方を教えてもらった。

「紙に書いたものをボタン1つでスマホにデータとして保存できるのは便利ですね! 今の僕にはBambooスマートパッドのほうが合ってそうだな」

明確な理由と根拠を提示された田中は、しばらくの間パソコンから離れ、中川課長から借りたBambooスマートパッドを使って、商談資料の復習をはじめた。

そして夕方――。

商談から帰ってきた田中は「中川課長、僕もアレ買ってみますね!」と笑顔で伝えた。

 

<参考資料>
※1
手書きかノートPCか? パフォーマンスの高い「メモの取り方」を調査した結果
https://wired.jp/2017/03/31/taking-notes/
※2
コクヨS&T、ノートへの手書きの良さを脳波で研究
http://www.kokuyo.co.jp/com/press/2015/08/1741.html

 

<今回のBambooスマートパッドの利用ポイント>

情報を記録する方法はたくさんあります。

ノートに手書き、スマホやタブレットに手書き、スマホやタブレットに入力、パソコンに入力……どれも良い面と悪い面があり、「これが絶対にベスト」とは決められないものです。

でも、「利用するシーンや状況」が明確であれば、「ベストな方法」は割り出すことはできるかもしれません。

たとえば、本文の田中くんのように“頭がボーっとしていて、記憶力が低下している状態”のときは、中川課長は研究データを示しながら「“ノートに手書き”がベストだ」とアドバイスしました。

今はスマホやパソコン、タブレットが全盛の時代で、“ノートに手書き”をする人は昔に比べれば減っていますが、“いつでもどこでも必ずスマホやパソコン”ではなく、「利用シーンに合わせた方法」を考えてみると、ストレス軽減に繋がる可能性があります。

 

<バックナンバー>

<中川課長(47歳)の利用術 その1>Bambooスマートパッドによる簡単グラフ作成で見事に商談成立!

<中川課長(47歳)の利用術 その2>Bambooスマートパッドを使用した「手書き」コミュニケーションで営業3課のモチベーションアップに成功!

<中川課長(47歳)の利用術 その3> Bambooスマートパッドを使った「LINEスタンプ」に代わる手書きイラストで、若手社員との心の距離を縮める!

 

構成・文 廣田喜昭(代官山ブックス)

 

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